転職したばかりでは住宅ローンを借りるのが難しいって本当？

不動産の購入と住宅ローンは、ほとんどの方が一連の流れとして考えます。

また、住宅ローンを利用するには審査をクリアしないといけませんが、その審査には転職も大きく影響してきます。

では、最近転職したばかりの方は、果たして住宅ローンを借りることができるのでしょうか？

1 なぜ転職が影響するのか？
2 転職したばかりでも住宅ローンは借りられるのか？
3 転職する前に住宅ローンを借りるべき？
4 まとめ

なぜ転職が影響するのか？

住宅ローンの審査に転職が影響する理由としては、1つの事業所で勤務している期間である勤続年数が長ければ長いほど、収入が安定していると判断されることが挙げられます。

つまり、転職したばかりだと勤続年数は短くなり、金融機関に返済できなくなるリスクが高いと思われてしまうというわけです。

金融機関は、できるだけ安定して返済できそうな方に融資しようと考えるため、こちらは致し方ありません。

転職したばかりでも住宅ローンは借りられるのか？

先ほど解説した通り、勤続年数が短い方は、金融機関に敬遠されやすくなります。

ただし、転職したばかりの方すべてが、必ずしも住宅ローンを利用できないというわけではありません。

以下のような転職は、住宅ローンの審査においてプラスになると考えて良いでしょう。

・引き抜きでの転職
・中小企業から上場企業への転職

たとえ転職したばかりであっても、理由が引き抜きである場合は、住宅ローンを借りられる可能性が高いです。

転職したばかりの方が住宅ローンの申し込みをする場合、職務経歴書を提出しなければいけない場合がありますが、こちらに引き抜きが理由であることを記載すれば、滞納リスクの低さをアピールできます。

また、中小企業から上場企業への転職も、住宅ローンの審査には大きく響かないことが予想されます。

なぜなら、それだけ優秀な人材であることがわかる上に、転職によって収入が上がると予想されるからです。

転職する前に住宅ローンを借りるべき？

転職する方の中には「人間関係に疲れた」「収入が低かった」というようなネガティブな理由で転職する方ももちろんいます。

では、このような方々は、転職より先に住宅ローンを借りるべきなのでしょうか？

結論からいうと、住宅ローンを借りた後にすぐ転職する予定なのであれば、先に借りても同じです。

もちろん、転職前に申し込みをした方が、審査には通りやすくなります。

しかし、融資を受けられたからといって、その後すぐに転職して良いという理由にはなりません。

転職後、一気に収入が下がってしまうかもしれませんし、場合によってはまたすぐに離職してしまうことも考えられます。

もちろん、そうなると住宅ローンの滞納リスクは必然的に高くなります。

まとめ

一般的に、転職が住宅ローンの審査に悪影響を及ぼすことは事実であり、場合によっては、複数の金融機関における審査に落ちてしまうこともあります。

しかし、すべての方がこちらに当てはまるわけではありません。

そのため、まずは自分の現状や今後を整理して、どのように行動していくのが一番適切なのかを考えるようにしましょう。

この記事を書いた人
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株式会社STORIO 代表取締役中村彩織【現役転職サイト・転職エージェント】

青山学院大学経済学部卒業後、株式会社キャリアデザインセンターに入社。IT業界、コンサルティングファーム、重機メーカー、飲食業界など、大手上場企業から中小ベンチャーまで200社以上の中途採用に携わる。その後、大手ITサービス企業の人事として年間数百名規模の人材採用に従事。2015年株式会社STORIO設立。キャリアコンサルタントとして転職支援を行うとともに、人事領域のプロフェッショナルとして人材採用支援、組織開発などのコンサルティングも行う。